今、アンドリュー・ウィギンズがアツい!!
先日、オールスターの先発が発表されました。
その中には初出場プレイヤーが2人。
一人はジャ・モラント
そしてもう一人が
アンドリュー・ウィギンズ
です!
ドラフト1位の実力を持ちながら、今一つ評価の低かった彼ですが、
今シーズンは何故、オールスター先発に選ばれるほどの活躍が出来ているのか?
・昨シーズンとの違い
・ウォリアーズでの役割
の2点から考察していきます!
ウィギンズ プロフィール
◇アンドリュー・ウィギンズ
・生年月日 :1995/2/23
・身長 :201cm
・体重 :89kg
・ドラフト :1巡目1位(2014年)
・キャリア :8年目
・ポジション:スモールフォワード、パワーフォワード
・年俸 :3,158万ドル(2021-22)
・2021-22スタッツ(1試合平均)
2014年に全体1位指名を受けたアンドリュー・ウィギンズ。
その年にはルーキーオブザイヤー(新人賞)を受賞し、NBAキャリアを最高の形でスタートさせる。
そのプレイスタイルは巧みなステップワークや繊細なシュートタッチに加え、
爆発的な身体能力を併せ持ち、観客に
マイケル・ジョーダンやコービー・ブライアントを彷彿とさせた。
2018-19シーズンには、試合で点を取るごとに22ドル寄付する、というチャリティ活動を行うなど、
慈善活動にも熱心なナイスガイだ。
「まるで19年前の自分を見ているようだ」とコービーに言わしめた、MINのアンドリューウィギンズ。
— aderin (@muumidou) December 15, 2014
すごいなあ。 pic.twitter.com/RpxzZlWBna
アンドリュー・ウィギンズ(ウルブズ)、サンダー戦第1Qで10得点🔥 pic.twitter.com/q4bahBzg2t
— NBA Japan (@NBAJPN) October 22, 2017
アンドリュー・ウィギンズ(ウルブズ)のスピンムーブからの華麗なフィニッシュ!! #NBA #NBAjp #NBA動画 pic.twitter.com/NFMazeLKWt
— NBA Japan (@NBAJPN) November 29, 2017
昨シーズンとの違い
このように、スターになれる素質は十分だったウィギンズですが、
オールスターに選ばれた今シーズンと今までとは何が違うのでしょうか?
絶好調なジャンプシュート
まず一つが、オフェンス効率の向上です。
すごく簡単に言うと、
今シーズンのFG%(フィールドゴール成功率)がキャリア最高
だからオフェンスめっちゃ効率的になってるよねって感じです。w
【FG%】
キャリア平均:44.9%
今シーズン :48.5%
恐ろしいことに、3ポイントシュートの割合を増やしたうえでこの成功率になっているんです!
ちなみにその3P%(3ポイントシュート成功率)はキャリア初の4割越え、41.4%
一流シューター並みの成功率を残しています。
Wiggs cashes in the three for the lead 💵 pic.twitter.com/9axKGOE2XO
— Warriors on NBCS (@NBCSWarriors) November 25, 2021
3ポイントシュートの場合、上記動画のようなC&S(キャッチ&シュート)の割合が88.5%となっているのですが、
よりオープンになりやすいコーナーでのC&Sを優先的に選択し、
コーナーからの3P%は脅威の48.6%。
1試合当たりのFGA(フィールドゴールアテンプト、試投数)を1本ほど少なくし、
平均得点は昨シーズンから下がっていない
という点から、効率の高いオフェンスを展開していることがわかっていただけるかと思います!
ORtgの向上
ORtg(オフェンシブレーティング)とは、100回オフェンスをした時の得点数のこと。
平均得点が高くても、これが低ければ効率的なオフェンスをしているとは言えず、
むしろ無駄打ちが多いよね、とか他のプレイヤーにボールを持たせた方が・・・
といったことになります。
今シーズンのウィギンズはORtgもキャリアハイをマークしています。
【ORtg】
キャリア平均:105点
今シーズン :112点
これは前述したFG%に加えて、TOV(ターンオーバー)が少ない
ということも要因の一つとなっています!
【TOV(1試合当たり)】
キャリア平均:2.0個
今シーズン :1.5点
シュートを打てば高確率で決めるし、相手にボールを取られることも少ない
コーチ目線としては、そんな選手は信頼してコートに立たせることが出来ますよね!
ディフェンス力の向上
正直なところを言うと、昨シーズンからディフェンス自体はかなり改善してきていました。
DRtg(ディフェンシブレーティング、100回ディフェンスをした時の失点数)も
昨シーズン時点でキャリア最小の数値でしたし、対人ディフェンスではしっかり
ボールマンを抑えていた印象です。
しかし、今シーズンのウィギンズは更に一味違います。
まず、先ほどのDRtgが昨シーズンとは段違いでキャリア最小
【ORtg】
キャリア平均:113点
昨シーズン :111点
今シーズン :106点
昨シーズンと比べて一気に5点も下がっています!
下がっている大きな要因としては2つ
・パーソナルファウルの減少
・ヘルプ、カバーリングスキルの向上
が挙げられます。
スティール、ブロックといった分かりやすいディフェンススタッツは高いわけではありませんが、
誰かが抜かれたら、代わりに自分がカバーしてあげて
その際のファウルを減らすことで、相手に与えるフリースローの本数を減らすことが出来る、
つまりは相手の得点機会を奪うことが出来るわけです。
これはウォリアーズのディフェンス戦略をしっかり理解したうえで、
自身のディフェンススキルを向上させた努力の結果が明確に出ていると言えます!
もう一人特筆するなら、ウィギンズ。
— CARTER_AF1 (@carter_AF1) January 12, 2021
守備で存在感を発揮しています。
先日のラプターズ戦でも要所を守り4つのブロック、1点リードの最後も守りきりました。
フロアを統率するドレイモンドと、オンボールの守備が強いウィギンズ。
…GSW、上がってきますよ!@anthonyVslaterpic.twitter.com/YcxZNThgEp
ウォリアーズでの役割
そんなウィギンズは、ウォリアーズの3rdオプションとして大きな役割を担っています!
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンというオフェンスの中心となるプレイヤーの
シュート機会を奪わず、自分に与えられたオフェンス機会を確実にものにする。
アンドリューウィギンズ。
— NBA選手の心に響く言葉 (@hibiku_nba) January 25, 2022
本来のとてつもない才能が、ウォリアーズのカルチャーの中で開花。
“彼がコートでしていることは、教えられるようなものじゃない。オールスターにふさわしい選手だ。彼がいなかったら、今の順位にはいられなかっただろう。” K.トンプソンpic.twitter.com/rsZg6I23T4
USG(選手使用率、その選手で1つのプレイが終わる割合)という、
どれだけその選手にボールが渡っているか、どれだけ重要な選手か、
を図るための指標があります。(ざっくり言うと)
ウォリアーズの中では二大エースであるステフィン・カリー、クレイ・トンプソンが30%超
対してウィギンズは23.5%と、エースと比べると低めの数値。
カリーやトンプソンのようなシューターは、
入る時はめっちゃ入るけど、入らないときはとことん入らない
という特性を持っています。
そして入らない時間帯も、入ることを信じてひたすらシュートを打たせることが
最終的にチームが勝利するために必要なことになってきますが、
その入らないシューターが入らない時間帯に
俺に任せろ!と言わんばかりにシュートを決めまくるのがウィギンズ
そしてカリー、トンプソンのシュートが入り出したら
二人のシュートをお膳立てするのがウィギンズ
・・・かっこよすぎませんか?w
アンドリュー・ウィギンズのブロックがから生まれたクレイ・トンプソンの得点!🚫👉🏀 @22wiggins @KlayThompson #NBA75
— NBA Japan (@NBAJPN) January 21, 2022
全試合配信! 今すぐNBAを観よう!
👉 https://t.co/WI6wk0HtHJ pic.twitter.com/OdAIgEV4zY
BOS×GSW観戦。
— とんかつ (@Tonkatsu_yatta) December 18, 2021
NBAもコロナ禍に悩まされており、両チームも離脱者多数。
この試合は終盤シーソーゲームになるも、なんとかウォリアーズも勝利。カリーが途中から不調になりキツかった。
そんな中で、2Qのウィギンズの活躍はすごかった。短いながらゾーンに入ってたね。
pic.twitter.com/oPBhpMyApK
オールスタープレイヤー、ウィギンズ
クレイ・トンプソン「アンドリュー(・ウィギンズ)が攻守両面でゲームに与える影響を考えれば、
彼はオールNBAチームに選出されるプレイヤーになれるだろう」
Klay Thompson on Andrew Wiggins: “Andrew’s on a path to being an All-NBA player, given the way he affects the game on both sides.”
— Connor Letourneau (@Con_Chron) January 30, 2022
クレイ・トンプソン「ゲイリー(・ペイトン2世)は今シーズン、オールディフェンシブチームに選ばれるべきだし、
アンドリュー(・ウィギンズ)も選ばれるべきだと思う」
Klay Thompson: “I think Gary (Payton II) should be an All-Defensive player this year. Same with Andrew (Wiggins).”
— Connor Letourneau (@Con_Chron) January 30, 2022
このように、チームメイトのクレイからも絶賛されているウィギンズ。
スーパースターが3人もいるチームのなかで、困ったときのオフェンスリーダーも任され、
どんな相手でもシャットアウト出来るディフェンス力でチームを助けるその姿は、
まさにオールスターの先発選手にふさわしいのではないでしょうか!
これからのウィギンズの活躍を一緒に楽しんでいきましょう!
最後に、ウィギンズのオールスター先発発表直後に行われた、ウィギンズが大活躍した試合のハイライトでお別れです!
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