【NBAまとめ】トレイ・ヤングは次のステフィン・カリー?その実力を徹底分析!

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現代のポイントガード

突然ですが、皆さんの思い浮かべるポイントガード像とはどのようなものでしょうか?

歴代でもトップのポイントガードといえば
マジック・ジョンソンジョン・ストックトン
あるいはジェイソン・キッドスティーブ・ナッシュ
思い浮かべる方も多いかと思います。

これらのプレイヤーたちのイメージとして共通なのが、
自身の得点よりもチームメイトへのアシスト、プレイメイクの方が
印象深い
という点。

現にマジックは

得点は一人の選手をハッピーにし、アシストは二人の選手をハッピーにする。

と言う名言を残しており、
ポイントガードがアシストを出し、スコアラーが得点する
というのが古き良きポイントガード像であることは
誰もが認めるところと思います。

しかし、2010年代にステフィン・カリーが登場してからは
そのイメージが一変します。

ポイントガードでありながら天才的なシュートセンスを持ち、
自らの得点とチームメイトへのアシストを両立するカリーは、
NBAというリーグをガード全盛の時代へと牽引していきました。

この現在まで続くガード全盛期では、
デイミアン・リラードやカイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンといった、
いわゆるスコアリングガードがチームの中心となることが多くなっています。

そしてこのガード全盛期にまた1人、最高峰のスコアリングガードが
スーパースターの座を射止めようとしています。

現役最高峰のPG、トレイ・ヤング

そのプレイヤーというのが、現在キャリア4年目のトレイ・ヤング。

ヤングは2018年ドラフトで
アトランタ・ホークスから全体5位指名を受けNBA入り。

入団から常にファンを驚かせてきたエンターテイナーです。

・身長:185cm
・体重:74kg
・ドラフト:1巡目5位(2018年)
・キャリア:4年目
・ポジション:ポイントガード
・2021-22 平均スタッツ

彼の特徴と言えば、ドリブルから超クイックリリースで放たれる
いわゆるプルアップの3ポイントシュート

ディフェンスを手玉にとって翻弄する
そのドリブルスキルとシュートには、多くのNBAファンが

「カリーの後継者が現れた!」

と興奮していたことを覚えています。

(こちらもおすすめ!→トレイ・ヤングがオールスターのスターターに選出!

そんなヤングの同期は、その年に新人王を獲得し
ネクスト・レブロンとも評されるルカ・ドンチッチ

同い年で同じポイントガードを担うドンチッチとヤングは
事あるごとに比較され、どちらがより優秀なプレイヤーであるか
という議論がなされています。

結論としてはドンチッチが優勢と言わざるを得ないですが、
現状ヤングの方が優れている点も多々あります。

その一つが、NBAでかなり重要視される
ポストシーズンの成績です。

2020-21シーズンのプレイオフ

昨シーズン、3年目を迎えていたヤングは
レギュラーシーズンを5位という好成績で終え、
初めてのプレイオフへ進出。

2年目はイースト14位という弱小チームをプレイオフへ導いた
若き司令塔は、下位シードでありながら
上位チームへの下剋上を次々と果たしていきます。

第4シード ニューヨーク・ニックス戦

記念すべき1回戦は、同じくこの年のサプライズチームとなった
ジュリアス・ランドル率いるニックス

レギュラーシーズンの直接対決の戦績でニックスが
上位にいるものの、勝率は全く一緒のチーム同士ということで
戦前の予想は混迷としていました。

しかし蓋を開けてみれば、ヤングの
平均29.2得点、9.8アシストの活躍により
4勝1敗でホークスが圧勝。

危なげなくカンファレンス・セミファイナルへと駒を進めます。

アウェイで相手チームのファンを煽りまくるヤングは
クールなヒール役としてNBAファンの記憶に鮮明に残り、
鮮烈なプレイオフデビューを果たしました。

【トレイ・ヤング 1回戦平均スタッツ】
・得点:29.2点
・リバウンド:2.8本
・アシスト:9.8本

第1シード フィラデルフィア・76ers戦

カンファレンス・セミファイナルの相手は、
ジョエル・エンビードの大覚醒により
レギュラーシーズンを1位で通過した76ers

1回戦を完勝し勢いに乗るホークスでしたが、
この年MVP投票で2位となったエンビードが相手では
さすがに厳しいだろうというのが大方の予想でした。

しかし、その予想を覆したホークス
初戦は前半だけで20点差を付け、そのまま逃げ切り勝利。

その後76ersも地力を見せつけホークスが2連敗を喫しますが、
ホームゲームで勢いを取り戻し3勝3敗のシリーズタイへ
決着は第7戦へと持ち越されます。

最終戦でもエンビードのポストプレイでイニシアチブを取りたい76ersですが、
ディフェンスで相手を上回ったホークス

終わってみればエンビードに8個のターンオーバーを犯させ、
76ersに思い通りのオフェンスをさせなかった
ホークスが見事にアップセットを果たしました。

初のプレイオフで
カンファレンス・ファイナルへと勝ち進んだヤング
同期のドンチッチは1回戦で早々に敗れていたこともあり、
NBAファンたちはホークスの若き司令塔が快挙を成し遂げるかもしれない、
と沸き立ち始めます。

【トレイ・ヤング CSF平均スタッツ】
・得点:29.0点
・リバウンド:2.6本
・アシスト:10.9本

第3シード ミルウォーキー・バックス戦

カンファレンス・ファイナルの相手は
理不尽モンスター、ヤニス・アデトクンボ率いる
ミルウォーキー・バックス

バックスももちろん格上の相手ですが、
この頃にはホークスにアップセットを期待するファンたち

76ersを破った勢いそのままに、
相手の本拠地ファイサーブ・フォーラムへと乗り込んだホークスは
初戦、ヤングが48点、11アシストと大爆発し、
バックスに勝利。

ホークスのファイナル進出に光が差し始めます。

しかし2戦目以降、バックスの強みであるタレント力が火を噴き
的を絞らせないオフェンス展開と強固なディフェンス力に
ホークスは押さえつけられ、
終わってみれば2勝4敗でシリーズ敗退。

快進撃を見せた2021年のアトランタ・ホークスは、
カンファレンス・ファイナルで姿を消すことになります。

【トレイ・ヤング CF平均スタッツ】
・得点:28.0点
・リバウンド:3.3本
・アシスト:6.8本

イースト制覇まであと一歩だったヤング

トレイ・ヤング擁するアトランタ・ホークスは
カンファレンス・ファイナルで敗退してしまいましたが、
正直この時のホークスはかなり強かったです。

ホークスを破ったバックスは
結果的に優勝を果たしますが、
優勝チームにスウィープ(4連敗)を許さない時点で
その強さが勢いだけのフェイクではない
ことは証明されていると思います。

世代No1プレイヤーであるドンチッチも
同年プレイオフの1回戦でとんでもないパフォーマンスを残しているものの、
シリーズ勝ち抜けは出来ていません。
キャリアを通じても。

現状、どちらが勝者なのか?という問いには
トレイ・ヤングと答える必要があるのではないでしょうか?

【トレイ・ヤング プレイオフ平均スタッツ】
・得点:28.8点
・リバウンド:2.8本
・アシスト:9.5本

プレイヤーとしてのスキル

現時点での実績は上述の通りですが、
現代型ポイントガードとして
どのようなスキルを持つプレイヤーなのか
何が優れているのか、という点を深堀りしていきます。

パススキル

ポイントガードとして最も重要視されるパススキルについてですが、
彼はNBA入り当初からエリートクラスのスキルを持っていました。

1年目にリーグ4位の平均8.1アシストを記録すると、
2年目以降平均9本以上を記録し、
常にアシスト王レースでトップ3以上に位置する、
歴代でもトップクラスのアシストメーカーとなっています。

更に4年目現在、ヤングはキャリア平均アシスト数で9.0本を記録しており、
試合数が規定に達していないものの
これは歴代7位に相当する本数で、
ジェイソン・キッドやスティーブ・ナッシュをも
超える数字となっています。

歴代ランキングに名前が乗るのに必要な資格である
キャリア400試合出場を達成した際には、
歴代平均アシストランキング10位以内
ランクすることは間違いないでしょう。

ドライブ&フィニッシュスキル

ヤングは今シーズン、平均得点でも27.8点で6位にランクインしています。

見る限りでも切れ味鋭いドライブにフローター、
そして相手のブロックをかわすレイアップなど、
小柄なプレイヤーに必須なスキルをハイレベルで
使いこなしている
ことが伺えます。

端的に言うとドライブ上手すぎって感じなんですが、
フィニッシュ力に加えてフリースローを獲得する数も尋常じゃありません

各年度のフリースロー成功数をざっとご紹介すると

2年目:481本(リーグ2位)
3年目:484本(リーグ1位)
4年目:376本(リーグ4位 ※60試合時点)

これを87%の確率で沈めてくるのでたまりませんね。笑

さすがに平均36点取っていた時の化け物ハーデン(754本)には及びませんが、
それでも

ドライブ→フィニッシュ
ドライブ→パス
ドライブ→フリースロー

という全てのパターンを高水準でこなしているヤングは
リーグ屈指のスラッシャーであると言えます。

シュートスキル

ヤングの最大の特徴である
クイックリリースから放たれるシュート

リーグ入り当初はその速さとシュートレンジから
最強シューターであるカリーの後継者のようだ
マスコミやファンからは驚かれました。

しかし、カリー含め他のシューターとは一線を画す要素があります。

それがプルアップジャンパー
つまり自身のドリブルからシュートを放つ割合です。

通常シューターと言われるプレイヤーは
他プレイヤーからパスを受け、そのままシュートを打つ
キャッチ&シュートを基本とする場合が多いです。

その理由として、ドリブル→シュートよりも
身体やボールミートのブレ、ズレが少なくなり、
安定したシュートを打てるため。

特にウエストブルックやレブロンが得意とするような、
ドライブでインサイドに切り込みアウトサイドへパスをする
いわゆるキックアウトは、
シューターがゴール方向を向いたままパスを受けて
シュートを放つことが出来る
ため、
成功率が相対的に高くなると言われています。

しかし今シーズンのヤングは、
そうしたキャッチ&シュートでの3Pシュートの割合が
全体のおよそ21%程度

プルアップジャンパーのイメージが強い
あのカリーでさえ、60%近くの3Pシュートを
キャッチ&シュートから放っています。

それでいて今シーズンの3P%は両者とも38%程
カリーが例年に比べて低めであることを踏まえても、
ヤングの凄まじさが垣間見えますね

ボールハンドラーとして一級品

パス、ドリブルからのフィニッシュ、ショットクリエイトと
自身のプレーを起点として得点を生み出せるヤング

もちろんその根底にある巧みなドリブルスキルも相まって、
オフェンス面ではもはや止められないレベルの
エリートプレイヤー
であると思います。

ドンチッチも似たようなプレースタイルを持っていますが、
フリースローも含めたシュート力はヤングの方が上
ただ、ドンチッチは体格を活かしたポストプレイも得意としており、
両者とも似て非なるというのがまた面白いですね。

逆にドンチッチにあってヤングにないものが、
ヤングにとっての課題
になるかもしれません。

ヤングの課題

ヤングが今後更に飛躍を遂げるために必要なのが、
ディフェンス力の強化です。
これはドラフト当時から言われていたこと。

(ぶっちゃけひどい・・・w)

ポストプレイやドライブなど、
ディフェンスは受け身になる局面が多くなります。
「ディフェンスは気持ち」というのはもちろん前提として、
(ヤングあんまり気持ちないしね)
特にNBAでは、それと同等に体格もかなり重要
185cm、74kgのヤング
206cm、113kgのレブロンだと
体の強いレブロンの方がディフェンダーとして有利となります。

なのでエリートディフェンダーになるためには
根本的に肉体改造も必要になってきます。

しかし、今現在はその苦手なディフェンスも
スタッツ上はオフェンスへの貢献度で帳消しにしており、
むしろディフェンスが出来なくてもヤングがいてくれることで
試合で優位に立てる
場面が多々あります。

ディフェンス力が向上することに越したことはないですが、
今すぐ、絶対というわけではありません。
チーム戦略で十分カバー出来る範囲ですので、
コーチ陣がそのヤングの特性をどう使うかにかかっていると思います。

なんにせよ、肉体が全盛期を迎える
向こう5年程で徐々に肉体改造によるディフェンス力向上を
実現させていける
ことでしょう。

まとめ

本日は期待の若手、
トレイ・ヤング徹底分析をやって参りました!

昨シーズンのプレイオフからの躍進は
眼を見張るものがありましたが、
実際数値で見てみると思った以上にモンスターだな
改めて感じましたね・・・笑

ドンチッチと同期ということで
今後もどんどん比較されていくと思います。
現在は正直ドンチッチの方がネームバリューは上ですが、
プレイオフでの強心臓ぶりを見ていると
その評価がひっくり返ってもおかしくはないのかなと!

若手のホープ、トレイ・ヤングのこれからに期待して、
一緒にNBAを楽しんでいきましょう!

というわけで本日はトレイ・ヤングのハイライト!
最後までヤング漬けです!それではまた次回!

(若手ガードの人気記事→どっちが上?ルカ・ドンチッチvsジャ・モラント!

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