ロングシュートは必須スキル
NBAファンの皆さんには言わずもがな、
あまりNBAを知らない方でももしかしたら聞いたことあるかもしれませんが、
現代NBAでは3ポイントが最も重要なファクターと言われています。
このブログでも何度もお伝えしておりますが、
その潮流を作ったのはステフィン・カリーという革命児。
どのポジションでも3ポイントが打てないと生き残れない、
今までのままではNBAで通用しない、なんとかしないといけないという
突然のデスゲームが始まったわけです。
こちらもおすすめ!→最強シューター、カリーが打ち立てた金字塔
その波はビッグマンにも襲いかかり、巧みなポストプレイを唯一の武器としてきた、
例えばジャリル・オカフォーやナーレンズ・ノエルといったセンタープレイヤーは、
ドラフト上位指名にもかかわらず一気に衰退の一歩を辿りました。
オカフォーなんて3位指名だったのに今シーズンはプレイすらしていません。
このように殆どのプレイヤーにとって切り離すことの出来ないロングシュートですが、
歴代シューターの多くはガードプレイヤーです。
これまでビッグマンはインサイドが主戦場でしたからね。
しかし、そんな中でもロングシュートが得意、あるいはそのスキルを磨き上げたビッグマンもいます。
というわけで今回は米メディア「FADEAWAY WORLD」の記事から、NBAのビッグマンの中での最強シューターを決めるランキングをご紹介!
懐かしいプレイヤーから現代の若手まで幅広く取り揃えておりますので、
是非最後までお楽しみ下さい!
※今回の記事をお読みいただくにあたり、以下の点ご了承下さい。
・スタッツ等の数値は2022年3月時点の数値です。
・本記事は「10 Greatest Three-Point Shooting Big Men In NBA History」を基に
作成しております。
・翻訳部分以外は筆者の意見が多分に混じっておりますのでご容赦下さいm(_ _)m
長距離砲持ちビッグマン10選+1
選外:アル・ホーフォード
【キャリア平均】
・得点:13.7点
・3P成功率:35.8%(601/1,678)
・キャリア:15シーズン目
惜しくも選外、しかしどうしても紹介したいということでしょうか、
実質11位にアル・ホーフォードがランクイン。
キャリア初期からディフェンシブかつオールラウンドな、
いわゆる渋い活躍をする中でも華がある稀有な存在でしたが、
3ポイントの印象は全く無かったホーフォード。
しかし気づけば3ポイントも打てる更に万能戦士へと生まれ変わっていました。
数字上はホークス在籍最終年の2015年から1試合平均3.5本以上試投するようになり、
スキのないプレイヤーへとステップアップしていきました。
Al Horford hits a clutch three, and the Thunder get their second win of the season ⚡️
— ClutchPoints (@ClutchPointsApp) January 3, 2021
• Darius Bazley: 19 points, 12 rebounds
• Shai Gilgeous-Alexander: 16 points, 5 rebounds, 7 assistspic.twitter.com/ubdWB7BJpi
【記事翻訳】
ホーフォードはリーグに残るため、自身のプレイを現代型へシフトする必要があった。
コーリー・ブリュワーやジョアキム・ノアのような、2006年のNCAA優勝メンバーはもうNBAから去った。
しかしホーフォードは、スタンダードなセンターから効率的なシューターへとスタイルを変化させたことで、優秀なプレイヤーとしてNBAで生き残っている。
キャリア最初の7年間の3ポイント成功数はわずか10本。
しかし8シーズン目に11本の3ポイントを成功させるなど、徐々にアウトサイドシュートの
比率を増やしていく。
2017-18シーズンには42.9%の3P成功率をマーク。
そしてホーフォードは先日、歴代3ポイント成功数で299位に名前を連ねた。
10位:ラウリ・マルカネン
【キャリア平均】
・得点:15.4点
・3P成功率:36.2%(610/1,683)
・キャリア:5シーズン目
10位は若干25歳の7フッター、ラウリ・マルカネン。
チームに1人いたら助かるような、かなり使い勝手の良いプレイヤーだと思います。
高身長かつクイックリリースによる3ポイントはブロックが困難で、
3ポイントラインの1~2m後方ぐらいは余裕でシュートレンジ内。
打たれたらもう落ちるのを祈るしかない優秀なシューター。
ハンドリングも平均以上で、ハンドオフ(手渡しパス)の状態から
スクリーン→ポップして3ポイントも良し、
そのままロールして切り込むも良し、
パスフェイクで自らドライブも可能と
オフェンスエリートなプレイヤーです。
ちなみにディフェンスは察し。
Lauri Markkanen has the shotmaking prowess to be a weapon in the Horns set, which the Wolves saw first-hand.
— Timberwolves Clips (@WolvesClips) August 5, 2021
Markkanen is a career 37.1% shooter on catch-and-shoot 3s (469/1265), and he showed development as a C&S threat in 2020-21.
There could be untapped shooting upside here. pic.twitter.com/lYRkovPJBp
【記事翻訳】
25歳の時点で考えると、マルカネンは我々が見てきた中でベストなビッグマンシューターの1人だ。
キャリア5シーズン目も終盤だが、すでにキャリアで600本の3ポイントを決めている。
シーズンが終わる頃には更に数が積まれていることだろう。
彼が健康であれば、30歳までには1,000本に到達し、成功数上位のプレイヤーを
ごぼう抜きしていくことだろう。
ただ、多くのファンが彼の成長度合いには疑問を呈している。
マルカネンはルーキーイヤーに145本の3ポイントを沈めたが、それが最高である。
移籍先のクリーブランドで新コーチとともに才能を時間を与えよう。
昨シーズンのブルズでは3P40%以上をマークしていることから、
ポテンシャルがあることは明白だから。
彼は歴代3ポイント成功数ですでに294位にランクインしている。
9位:アンドレア・バルニャーニ
【キャリア平均】
・得点:14.3点
・3P成功率:35.4%(627/1,771)
・キャリア:10シーズン
ラプターズのドラ1プレイヤー、アンドレア・バルニャーニが9位にランクイン。
全盛期は一瞬で過ぎ去ったけど、この頃では貴重なタイプのプレイヤーだった印象です。
マルカネンをもう少しインサイド寄りにしたプレイスタイルですが、
相手が油断したときに打ってくる3ポイントはかなり脅威。
ドライブも上手なため、ポンプフェイクから得点に結びつけるなど
プレイエリアがかなり広いのがバルニャーニでした。
ただマルカネン同様ディフェンスはお察し。
インサイドプレイヤーでありながらリバウンドが弱く、
キャリア終盤には唯一の武器となった3ポイントも打てない、入らない状態になるなど
全体を通してプレイヤーとしての疑問が付きまとう、
ドラ1としては残念なキャリアだった印象が強いですね。
現代だったらもう少し活躍出来たかも。控えビッグマンとして。
Happy 36th birthday to a former @Raptors first overall pick pick in the 2006 NBA Draft: Andrea Bargnani! 🎉
— Bodog (@BodogCA) October 26, 2021
Where does he rank on your Raps all-time big man list?
pic.twitter.com/O092M3R5fn
【記事翻訳】
バルニャーニがリーグ入りした際、クリスタプス・ポルジンギスがリーグ入りした時のような歓迎を受けた。
岩をも砕くような体格とアウトサイドシュートのスキルを併せ持っていたからである。
キャリア最初の4シーズン中、3シーズンで3ポイント成功数100本以上を達成し、
2009-10シーズンには121本を記録した。
しかしその翌年、バルニャーニの3ポイント成功数はわずか77本に終わり、
それ以降100本を超えることはなかった。
2015-16シーズンを最後に30歳でリーグを去ったバルニャーニ。
彼がいいプレイヤーだったかどうか本当のところは分からないが、
全盛期において、ビッグマンの中では高レベルのシューターであったことは間違いない。
8位:ブルック・ロペス
【キャリア平均】
・得点:16.4点
・3P成功率:34.0%(642/1,886)
・キャリア:14シーズン目
見た目ゴリゴリのセンター、ブルック・ロペスが8位にランクイン。
同じくNBAで活躍する双子のロビン・ロペスとともに、親日家としても有名です。
今でこそシューター色が強くなってきているブルックですが、
キャリア初期はペイントオンリーのプレイヤーで、そのイメージが強かったので
キャリア600本を超えているとは思っていなかったです。笑
ペイントオンリーとはいえ、ルーキー時代からかなり信頼できるインサイドプレイヤーだったのですが、
やはりジャリル・オカフォーやグレッグ・モンローのようにインサイド一辺倒では・・・
という危機感からシュートを磨いてきたのでしょう。
そしてそれは大正解で、ここ5年ではインサイドプレイの機会は半減し、
全シュートの半分が3ポイント。
3ポイントが打てなかったら逆にこのランキングどころか、出場機会も激減していたことでしょう。
個人的には彼のゴリゴリインサイドプレイも好きですが、
自らの居場所を努力によって勝ち得たブルックも尊敬します。
Big man Brook Lopez swishes home a career-high tying 4 three pointers in Brooklyn! pic.twitter.com/1eHcy6iJbr
— NBA (@NBA) November 3, 2016
【記事翻訳】
ホーフォードのように、ロペスもリーグで生き残るためにプレイを変える必要があった。
ロペスはペイントエリアで大成功していた。
彼がネッツにおいて得点のフランチャイズリーダーになったのはそのためだ。
とはいえ3ポイントがより主流となったため、ロペスはプレイスタイルの変更を余儀なくされた。
キャリア開始から8シーズンでわずか3本しか3ポイントを沈めていなかったロペス。
しかしブルックリンでの最終シーズン、彼は134本の3ポイントを成功させる。
その後1シーズンだけレイカーズに移籍し、主にシュートで貢献。
そして彼のベストシーズンはバックスでの1シーズン目で、スリー成功数187本をマークしている。
彼のシュート力によってバックスのフロアが広がり、
チームメイト、特にヤニス・アデトクンボにオープンな空間を与えることで貢献した。
ロペスは歴代3ポイント成功数で274位にランクしている。
7位:チャーリー・ビラヌエバ
【キャリア平均】
・得点:10.4点
・3P成功率:34.1%(716/2,101)
・キャリア:11シーズン
顔面怖すぎおじさん、チャーリー・ビラヌエバが7位です。
怖さで言ったらハレルやベン・ウォーレスと張るんじゃないかと。
とは言えそのプレイスタイルはかゆいところに手が届くというか、
そこに居てほしいんだってところでパスをもらってくれるプレイヤー
ってイメージです。
(メインで注目したことないので間違ってたらすみません。)
基本的に自ら仕掛けることは少なく、特に3ポイントは98%がキャッチ&シュート。
キャリア終盤こそ5~6割が3ポイントですが、
ルーキーシーズンから70本を沈めるなど、中外ともに万能に働くプレイヤーでした。
ビラヌエバが居たチームって基本弱小って感じなので
環境に恵まれなかったのが残念ですが、スリー成功数700本超えは素晴らしいですね。
ちなみに彼の得点キャリアハイはルーキーイヤーに記録した48点。爆発力。
Prime Charlie Villanueva was unstoppable in the league😳😈 pic.twitter.com/cP8yqPsagm
— Jayrun (@JayrunJenkins) March 19, 2020
【記事翻訳】
211cmという長身にもかかわらず、ビラヌエバは10年間シューティングに課題を持つことはなく、
キャリアを通じてロングシュートを打ち続けた。
彼のベストシーズンは、125本のスリーを決めた2010-11シーズン。
ビラヌエバは31歳で2015-16シーズンを終えた後リーグを離れたが、
もう少し現役を続けていたならば、キャリアのスリー成功数で1,000本を達成していてもおかしくはない。
彼は歴代3ポイント成功数で235位につけている。
6位:ケリー・オリニク
【キャリア平均】
・得点:10.1点
・3P成功率:36.5%(731/2,003)
・キャリア:9シーズン目
顔を見ると未だにケビン・ラブの肩を思い出してしまう。
ケリー・オリニクが6位にランクイン。
彼も長いことリーグで生き残っているだけあって、優秀な選手だと思います。
基本的にはスクリーナーとしてボールマンとの連携を得意とするスタイルですが、
その合わせが抜群に上手い。
ロングジャンパーの確率も高く、合わせがメインなので無駄撃ちも少ない。
更にディフェンスも、特にカバーリングが上手く、
優れたポジショニングでターンオーバーを誘発します。
考えれば考えるほど優秀なんだけど、
どうしても好きになれない唯一のプレイヤーです。2kでは即座にローテ外にします。笑
でも本当にいいプレイヤーです。
Did you know Kelly Olynyk is shooting 43% from 3 this season? Canadian Sniper 🔥
— NBACentral (@TheNBACentral) August 1, 2020
(🎥 @gifdsports )
pic.twitter.com/esL0Ba61Gm
【記事翻訳】
オリニクはずっとリーグにいるような気がするが、実はまだ30歳。
ビラヌエバと同じようなキャリアを辿っているように見えるが、多少彼の方が長くリーグにいるような気がする。
オリニクもまた良いシーズンをいくつか送っており、とりわけ良かったのが
マイアミ・ヒートにて、3Pを40%以上の確率で沈めた2018-19シーズンである。
オリニクは100本以上のスリーを決めたシーズンが3回ある。
最後に達成したのは昨シーズン、ヒートとロケッツに所属した際にキャリアハイの126本をマークしている。
オリニクは歴代3ポイント成功数で225位に位置している。
5位:ラシード・ウォーレス
【キャリア平均】
・得点:14.4点
・3P成功率:33.6%(1,086/3,228)
・キャリア:16シーズン
歩くテクニカルファウル、ラシード・ウォーレスが5位にランクイン。
この時代はロン・アーテスト、ベン・ウォーレス、ラシード・ウォーレスの3強じゃないでしょうか。
怖いプレイヤー3強。
とは言えこのラシード、スキルのデパートと言えるほど多彩なんですよね。
あの実力者揃いのピストンズの主力を努めた彼は、
オフェンスが行き詰まった時のファーストオプションとして
全幅の信頼を寄せられ、とりあえずボール渡して1on1みたいな風景が多々ありました。
インサイドプレイヤーとしてポストプレイはもちろん、ドライブやアウトサイドも標準以上、
ディフェンスではガードにも対応出来る脚力と天性のブロックセンスを持つ
かなり完成度の高いプレイヤーでした。
スティール、ブロックともにキャリア平均1本以上ですからね。
そんなプレイヤーなかなかいません。
彼が本格的にスリーを打ち始めたのはキャリア6年目からですが、必要に迫られてと言うよりは
より効率的にゲームを展開しようという感じで、自然に身につけていったんではないでしょうか。
それでキャリア1,000本以上決めているのだから、センス抜群と言わざるをえませんね。
Bet You forgot… Rasheed Wallace!! Fun fact: the 3 to the Dome isn’t Melo’s celebration.. it’s Sheed’s signature. Sheed had the whole knicks team doing it the 2012-2013 season, then casuals gave it to melo
— Justin Jarvis (@Jj11Nyk) July 29, 2021
That along with “Ball Don’t Lie” and technical fouls.. All time great Pf pic.twitter.com/7Z99r6TL6g
【記事翻訳】
ウォーレスは1995~2013年までリーグに在籍していたため、ある程度シュート数を蓄積することは出来る。
とは言っても、ウォーレスはキャリア後半に向けてアウトサイドシューターとして成長していった。
その時期はコンスタントに3P成功率35%程と、高確率でショットを決めていた。
ウォーレスはキャリアで7度、100本以上のスリーを成功させてきた。
31歳で迎えた2006年から2009年まで、4年連続でシーズン100本以上のスリーを成功させ、
オールスターに選出された2006年には155本という記録を残している。
35歳の年にもシーズン82本という成功数を記録し、高齢でありながらリーグで生き残る事ができた。
ウォーレスは歴代3ポイント成功数で110位となっている。
4位:メメット・オカー
【キャリア平均】
・得点:13.5点
・3P成功率:37.5%(596/1,590)
・キャリア:10シーズン
先程のラシードとともにピストンズで優勝を果たしたメメット・オカーが4位。
とは言え優勝時はまだキャリア2年目で、本格的にブレイクしだしたのは
3年目でユタ・ジャズに移籍して以降でした。
そこまで点取り屋って感じでもなく、チームの戦術の中で
堅実に、確実に点を取る渋いタイプのイメージですね。
同年代に活躍したブラッド・ミラーみたいな。
しかし2008-09シーズンには44.6%を記録するなどスリー成功率はガチのシューター並みで、
もちろんインサイドも強いので効率的なスペーシングができ、
自身もチームもオフェンスを円滑に進めることが出来る
チームの要のような存在です。
キャリアでのスリー成功数はおよそ600本とこのランキングでは少ないほうですが、
その成功率の高さと、勝利への貢献度という点から上位といったところでしょうか。
.@UtahJazz knock @HoustonRockets out of Playoffs in Game 7 thriller (thanks to some timely 3s from Mehmet Okur) Game 7 Jazz/LA Clippers ABC pic.twitter.com/mvftQfCZjD
— NBA History (@NBAHistory) April 30, 2017
【記事翻訳】
オカーは短期間のキャリアで成し遂げたことに対して、高い評価を得ている。
10シーズンで600本近くのスリーを成功させたオカーは、32歳でリーグを去った。
もし更に長く現役をプレイしていたら、より多くのロングシュートを決めていたことだろう。
彼は7フッターにしてはかなり高い確率でシュートを決めるプレイヤーであった。
オカーはオールスターに選出され、合計129本のスリーを成功させた2006-07シーズンを含め、
スリー成功数シーズン100本以上を達成したシーズンが2度ある。
更に2007年から4年連続でスリー成功率38%を記録している。
3位:チャニング・フライ
【キャリア平均】
・得点:8.7点
・3P成功率:38.8%(1,049/2,706)
・キャリア:13シーズン
アウトサイドのスペシャリスト、チャニング・フライが第3位。
76ersに所属するトバイアス・ハリスとは従兄弟という関係性。
フライはほんともう、ガチガチのシューターですね。
比較対象はどちらかと言うとガードポジションのピュアシューターたちかも。笑
キャリア序盤、2009年にサンズに移籍してからスリーを打ち始めたようですが、
そこからさっそく成功率4割超えというセンス。
恐らくこれを機に7フッターでありながらシューターとして生きていったのでしょう。
当時は他にこんなプレイヤーがおらず、すごい珍しいなーと思いながら見ていたのを
めっちゃ覚えてます。
全然追っかけていたわけではないんですが、インパクトデカすぎて忘れられませんでした。
引退前にはレブロンとともに優勝を果たしたことは記憶に新しく、
優秀なシューターとして歴史に名を刻んでいます。
.@Channing_Frye threes forever. ❤#ThankYouChanning pic.twitter.com/JXVaSAokHa
— Cleveland Cavaliers (@cavs) April 10, 2019
【記事翻訳】
フライはオールスタープレイヤーではなかったが、振り返ってみれば
彼はかなり過小評価されていた。
2005年から2018年のキャリア全体で、彼はかなり効率的なプレイヤーだった。
キャリアで1試合平均3本のスリーを放ち、そのうち1.2本を決めており、
センターでもおかしくない7フッターのプレイヤーとしては優秀な決定率である。
彼は2009-10シーズンに在籍したサンズで、キャリアハイのスリー成功数172本をマークするなど、スリー成功数100本以上のシーズンを5度達成した。
なお、この5シーズンでのスリー成功率は37%を下回ることはなかった。
フライは歴代3ポイント成功数で121位にランクしており、
彼の効率性とシュート成功数からこういったランキングでは
ラシードやオカーよりも上位にくることが多い。
2位:カール・アンソニー・タウンズ
【キャリア平均】
・得点:23.1点
・3P成功率:39.7%(768/1,935)
・キャリア:7シーズン目
現代トップクラスのセンター、KATことカール・アンソニー・タウンズが2位にランクイン。
今シーズンようやく、勝てないエースの汚名を晴らすことが出来そうですが、
それも彼のプレイスタイルあってこそ。
まだキャリア7年目にも関わらず既に累計800本に届かんとしているスリー成功数ですが、
決してアウトサイド一辺倒というわけではありません。
今シーズンは3割アウトサイド、7割インサイドというオフェンス比率で、
フロアをバランス良く使うことで相手ディフェンスに的を絞らせず、
かつチームメイトのアンソニー・エドワーズやディアンジェロ・ラッセルなどが
攻めるためのスペースをしっかり確保するといったように、
タウンズ自体が相手チームにプレッシャーを与える存在になっています。
これこそがタウンズの真骨頂で、チームの勝利に結びついているのでしょう。
まだ26歳という若さもあり、これからもどんどんロングシュートを決めてくれることを期待しましょう。
7️⃣ threes last night Karl-Anthony Towns, who is a center 🎯 pic.twitter.com/iO2aKIoWDD
— Whistle (@WhistleSports) November 19, 2019
【記事翻訳】
タウンズが毎晩成し遂げていることが、どれだけ偉大であるかを理解する必要がある。
我々は彼のようにシュートを決めるセンターを見たことがない。
ルーキーシーズンにはわずか30本の成功数しかなかったスリーだが、
それ以降は現代型のバスケットボールプレイヤーにシフトし、
これまで5シーズン連続で(※今シーズンも入れると6連続)100本以上のスリーを決める
センターへと成長した。
そしてそれを40%近い確率で決めるのだ。
通常センターは、ステフィン・カリーのようにディープスリーを多投したりしない。
しかし彼は2019-20シーズン、1試合平均3.3本のディープスリーを放っており、
過去3シーズンで見ても平均2本以上を記録している。
彼はまだ史上最高のシューティングビッグマンではないかもしれないが、
そうなるためにベストを尽くしているのがタウンズである。
1位:ダーク・ノビツキー
【キャリア平均】
・得点:20.7点
・3P成功率:38.0%(1,982/5,210)
・キャリア:21シーズン
1位は皆さん予想通りではないでしょうか。
そう、スーパーレジェンドであるダーク・ノビツキーです。
僕自身もめちゃくちゃ大好きなプレイヤーの1人です。
語り始めるとすごく長くなりそうなので、シューティング面で一つだけ。
彼はパワーフォワードでありながら2,000本近くのスリーを決めており、
どれだけスリー打ってんだと思われるかもしれませんが、
実はキャリアを通じて2ポイントと3ポイントのシュート比率は8:2で、2ポイントの方が多いんです。
しかも優勝した前後の2008~2011年には、スリーは全体の1割程しか打っておらず、
メインの武器は皆さんご存知、片足フェイドアウェイです。
ペリメーター辺りでポストプレイを仕掛け、右足を上げながら左足で後ろに飛び上がるシュートは
打たれたら落ちることを祈るのみの、当時最強の必殺技でした。
33歳で悲願の優勝を成し遂げたノビツキーですが、その後も40歳までプレイを続け、
そのシュート力でキャリア累計得点で歴代6位という大記録を打ち立てています。
【記事翻訳】
今のところ、ノビツキーは史上最高のビッグマンシューターである。
ノビツキーは飛び抜けた長身で多くのことを成し遂げ、現代バスケに革命を起こしたと言えよう。
キャリアで2,000本近くのスリーを成功させ、歴代成功数で13位になっているが、
これは(シューターである)ジョー・ジョンソンやJJ・レディックより上位であり、
12位のジェイソン・キッドはノビツキーより6本多いだけである。
ノビツキーはスリーを100本以上決めたシーズンが9回、成功率40%以上のシーズンを5回達成している。
彼のサイズ的には伝統的なビッグマンになる道が妥当だったが、彼はそうはならなかった。
そして当時まだ支配的なセンターが主流だった時代において
前述のような記録を作ったことが、より重要なことである。
彼は当時、ステフィン・カリーのビッグマンバージョンのような革命児であり、
2022年の今でも最高の称号に値する。
これからのストレッチビッグマンにも期待
というわけで、如何でしたでしょうか!
歴代のビッグマンの中でもシュートに重きをおいた今回のランキング。
予想通りのプレイヤーもいれば、
あ、このプレイヤー入ってくるんだ、とか懐かしー^^とかあったかもしれません。
僕自身、プレイを思い出しながら書いていて、
懐かしさに胸が震えていましたw
現状このランキングはこのプレイヤーたちとこの順位になっていますが、
今後間違いなく変わってくるでしょう。
ランキングに入っていないプレイヤーだと、クリスタプス・ポルジンギスやニコラ・ブチェビッチ、
デイビス・ベルターンス(ワンチャンある)などの現役プレイヤーから
まだ見ぬ若手など、
これまで以上にシューター気質のビッグマンが増えてくると思います。
今後のビッグマンがどういった方向に向かっていくのか、
楽しみに見ていければと思います!
kenzo(@nbashiritai)
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