日本時間の10/15、オクラホマシティ・サンダーとの試合で、ナゲッツのマーカス・ハワード(2年目)が31点の大活躍でナゲッツの勝利に貢献。素晴らしい。
31 PTS | 9 3PM@markushoward11 went to WORK 🔥 pic.twitter.com/WNVL0Asm6Q
— Denver Nuggets (@nuggets) October 15, 2021
…いや誰!?
となってしまった方も多いのではないだろうか?
NBA選手としては小柄で、フィジカル面に難があるものの、実はNCAA時代からスコアリング能力においてかなりレベルの高い選手でした!
本日はそんな彼、マーカス・ハワードについて調べてきました!
マーカス・ハワードのプロフィール
マーカス・アンソニー・ハワード(Markus Anthony Howard)
・生年月日:1999年3月3日
・出生地:ニュージャージー州モリスタウン
・出身高校:ペリー高校(アリゾナ州ギルバート)
→四年生時にフィンドレイプレップ(ネバダ州ヘンダーソン)へ転校
・出身大学:マーケット大学
・ポジション:PG
・身長:178㎝
・体重:79kg
・NBAデビュー:2020年12月25日
ハワードにはデズモンドとジョーダンという二人の兄弟がおり、二人とも大学バスケをしていました。
特に兄のジョーダン・ハワードはセントラル・アーカンソー大でシューターとして活躍し、大学キャリア平均20.4点、大学四年生時には平均25.1点をマークするなど、抜群のスコアリング能力で活躍していました。
大学時代のハワード
ドウェイン・ウェイドやジミー・バトラーを輩出したマーケット大に進学した弟のマーカスも、兄譲りのスコアリング能力を発揮しキャリア平均21.6点、大学四年生時には27.8点をマーク。
特にシューティングスタッツが際立っており、各学年で以下のような数字を残しています。
一年生時にマーケット大の所属するカンファレンス”Big East”でオールフレッシュマン(オールルーキー1stチームみたいなイメージ)に選出され、早速頭角を現すハワード。
特に3P成功率54.7%はNCAA歴代2位で、NCAAキャリアでも42.7%という数字はシューターとして一級品であると考えて良いでしょう!
二年生になりさらにチームのコアメンバーとして成長を見せるハワードは、
昨季から出場時間が10分程伸びた影響なのかFG%が4%程下がってしまうものの
平均得点は約7点伸びて20.4点、
FTに関しては19試合連続でノーミスなど安定したスコアリングを披露していました。
圧巻だったのは2018年1月3日のprovidenceとの一戦。
この日は3Pシュートが冴えわたり19本中11本で成功率57.9%、
フリースローも7本全て沈め、合計52点の大活躍!オーバータイムの末95-90で勝利をおさめます!
Last night one man put up 52 points…
— NCAA March Madness (@marchmadness) January 4, 2018
That man was @MarquetteMBB Markus Howard and he tied a Big East shooting record!
(Via @BIGEASTMBB) pic.twitter.com/PjBjgz1oil
キャリア初の50点オーバーを果たしたハワードはその後も得点を量産していき、キャリア通算2761点(NCAA歴代21位)を記録しています。
NCAAトーナメント、いわゆるマーチマッドネスには一年生、三年生時に出場し、共に一回戦敗退という苦い結果となっていますが、
四年生時にはウッデン賞のファイナリストにもなり、プレイヤー個人としては数々の偉業を達成した素晴らしい選手へと成長を遂げました。
Markus Howard back to tearing up the scoresheet
— Bleacher Report (@BleacherReport) January 16, 2020
The Marquette guard is leading the nation with 27.3 PPG 🧨 @brhoops pic.twitter.com/CwXrTfptov
ドラフト~NBAキャリア
そんなハワードは満を持して、NBAドラフト2020にエントリーします!
カレッジ界屈指のスコアリング能力を持つハワードでしたが、178cm、79kgというNBAプレイヤーとしてはかなりアンダーサイズであり、
クイックネス、跳躍力といったアスレティック能力、フィジカル面も秀でているわけではない彼は、ドラフト2巡目での指名が予想されていました。
しかしふたを開けてみると、なんと指名されず。
出来るだけ若い、ポテンシャルの高いルーキーを獲得したいNBAの各フロントからすると、
ハワードはすでに四年生。
ポテンシャルを見出しづらく、得点力は最高水準ではあるものの、
やはりNBAプレイヤーとしてはアンダーサイズでフィジカルも弱いため、ディフェンスでかなり苦しむことが想定されたことによる指名漏れとなったでしょうか。
これだけすごい選手でもドラフトされないNBA・・・改めてルイ・ハチムラのすごさを感じますね・・・!
しかしハワードは程なくして、2020-21シーズンMVPの二コラ・ヨキッチ率いるナゲッツと2way契約を結びます。
NBAでは出場できる試合数に制限がかかるものの、なんとか居場所を確保したハワード。
2020-21シーズンでは37試合に出場し、平均出場時間5.5分、平均得点2.8点、FG37.7%(3Pは27.7%)とNBAの水に慣れていない印象を受けますが、
5月のピストンズ戦では20点を記録するなど、もう少しで殻を破りそうなところまで成長!
そして冒頭でお伝えしたように、2021-22プレシーズンマッチにて31点を叩き出し、勝利の立役者となりました!
まだプレシーズンだから今活躍してもレギュラーシーズンで頑張らないと、という声も聞こえてきそうですが、NBAの舞台で自慢のスコアリングをチームの勝利に結びつけることが出来たのは事実。
その体格から、かつてセルティックスで平均28.9点を記録し、MVP候補にも名前が挙がったことのあるアイザイア・トーマスのような選手になれるのではないか、との声もあり、
今後どのような選手に成長していくのか、とても楽しみですね!
以上、本日はマーカス・ハワードについてまとめてみました!
シュート力に加えてボールハンドリングもかなりのものですので、
1on1からの得点はもちろん、現代NBAの基本戦術であるピック&ロールの起点となり、
パサーとしてゲームをコントロールする選手になる可能性もあります!
ただ個人的には、爆発力をもってゲームの流れを変えるシックスマンのような役割が、
最終的に一番しっくりくるのかな?と思いました!
皆様はマーカス・ハワードのこれまでについて、どう思いましたか?
今後、どのような選手になっていくと思いますか?
これからもNBAの情報をどんどん発信していきたいと思いますので、
また見てやってください!よろしくお願いします!
#mubb We can't wait to see where @markushoward11 begins the next chapter of his journey and are proud to have been a small part of his story so far. Good luck from @MarquetteU nation in the @NBADraft tonight! pic.twitter.com/jaaapdX5By
— Marquette Basketball (@MarquetteMBB) November 18, 2020
コメント